第99章 反抗

加賀伊吹は卓上に置かれた『離婚および財産分割協議書』のコピーを手に取った。

2ページ目をめくり、条項へ視線を滑らせる。

次の瞬間、加賀伊吹がふっと鼻で笑った。

「白鳥空弥、お前……目、ついてんのか?」

指先で白地の文字をトン、と叩き、そのままコピーを白鳥空弥へ突き返す。

白鳥空弥は眉をひそめ、視線を落とした。

そこには、はっきりとこう記されていた。女方・林田柊は白鳥北斗に対し無制限の面会権を有し、男方は理由のいかんを問わずこれを妨げてはならない。さらに、林田柊はいつでも子どもを連れ出すことができる――。

白鳥空弥の顔色が、さっと変わる。

池田真久が、返送の段階でこっそりこの一...

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