第117章 あなたは篠崎家の御曹司に似ているね

檸檬が、あのぶりっ子をそう易々と逃がすわけがない!

「さっきは証拠を出せだの、落とし前をつけろだの、随分と威勢がよかったじゃない?」

彼女は腕を組む。「今や監視カメラもあるっていうのに、どこへ行くつもり? 湘子、まさか後ろめたいことでもあるんじゃないでしょうね!」

東弥はフンと鼻を鳴らした。「後ろめたいことなどあるものか。湘ちゃんはただ、ひどく傷つけられて、病院で治療が必要なだけだ」

「じゃあ監視カメラの映像が出てくるまで待てばいいじゃない。どうせ大して時間はかからないし、死ぬわけでもないでしょう」

檸檬が湘子を一瞥すると、怯えたぶりっ子はきょろきょろと視線を彷徨わせた。

湘子は東...

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