第119章 あなたは湘ちゃんに全然敵わない

湘子は慌てた様子で、とうとう頭を押さえ、そのまま地面に倒れ込んだ。

どうせ怪我もしているのだ。

南斗は湘子が倒れるのを見て、無意識に手を伸ばして支えようとしたが、結局動かなかった。

都合よく、気絶しただと?

南斗はこれが湘子の小芝居であることに気づいた。

東弥が飛び出してきた。「湘ちゃん、大丈夫か? 次男坊、彼女に何をした」

「自分で倒れたんだ」

「それじゃあお前は、湘ちゃんが倒れるのをただ突っ立って見てただけなのか? お前には心底がっかりしたぞ」

東弥は湘子を抱きかかえ、病室へと戻っていった。

南斗は一しきり罵られた後、力なく言った。「東弥兄さん、俺たちは檸檬にも失望さ...

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