第125章 帝都サークルのプリンスはとても身内を庇う

外から聞こえてくる声に、檸檬の視界は真っ暗だった。

千謙の服が彼女の身体にかけられ、外のすべてを遮っていた。

しかし、今の彼女は随分と安心していた。少なくとも自分はもう大丈夫だと。

千謙は床に転がる二人のボディガードを見下ろし、薄い唇を冷たく結んだ。「言わないつもりなら、永遠に口を開けないようにしてやれ」

その二人のボディガードは、千謙があの少女を抱いているのを見た時、顔面蒼白になっていた。

まさかこの少女が、帝都サークルのプリンスに助けられるとは誰が想像できただろうか!

この娘は、両親を亡くした孤児ではなかったのか?

千謙は檸檬を抱いてエレベーターでその場を去った。彼の腕に抱か...

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