第142章 高坂檸檬、お前は狂人だ!

 だが、あの少女が去ったばかりだ。千謙の性格からして、そうすぐに彼女にメッセージを送るとは思えない。

 となると、別人だろうか?

 楓に訊いてみなければ。

 詩織は楓に電話をかけた。「結城さん、千謙さんと一緒に事故に遭った女の子って、昨日私が見た子ですか?」

「違うよ。あの子をこの病院に残しておくほど、俺が馬鹿だと思う? 自分から網にかかって、あなたたちに見つけられに来るようなものだ。その件は千謙さんに訊くべきだ。俺は言わない」

 楓はそう言うなり電話を切り、胸を撫で下ろした。危ないところだった!

 檸檬はタクシーで直接学校へ戻った。

 彼女が校内に入って真っ先にしたことは、...

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