第160章 高坂檸檬、兄貴が君に授業をする

湘子の額から、じっとりと冷や汗が滲み出た。恐怖のあまり、スマートフォンをしっかりと握ることさえできない。

彼女は慌てて檸檬の席から離れようとした。

しかし、琉生がその前に立ちはだかる。「まだ俺の質問に答えてないぞ。さっき、何をしてた?」

湘子の手は震え、琉生の顔をまともに見ることすらできなかった。

彼女はどもりながら口を開く。「わ、私……これは全部、お兄様のプロジェクトの入札が成功するようにって……だって、株式会社カエデは今、お兄様の競争相手でしょう? 力になりたくて……」

「力になりたいのはいい。だが、お前がさっきやったことは違法行為だぞ、分かってるのか? それに、そんなことをすれ...

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