第167章 要求するなら態度を改めなければならない

 不意に外から話し声が聞こえ、二人はさっと距離を取った。

 檸檬は素早く起き上がり、「わ、私、着替えてきます」と告げる。

 千謙は身を起こし、彼女が慌てて逃げていく後ろ姿を見つめた。

 彼は再び床に横になる。先ほどは自分も平静ではいられなかった。心臓が飛び出しそうなくらいだったのだ。

 横を向くと外の夕陽が見えた。確かに、なかなか綺麗だ。

 だが、彼女ほどではない。

 

 檸檬は更衣室に戻った。

 椅子に座り両手で顔を覆う。しばらくして、ようやく落ち着きを取り戻した。

 さっきの自分の心臓の音、大きかっただろうか?

 彼に聞こえてしまったのではないだろうか?

 檸檬は顔を...

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