第180章 帝都サークルのプリンスが正体を明かす

千謙が彼女の額を軽く弾いた。

「何を考えてる?」

「別に」

檸檬はそれ以上問い詰めなかったが、この件はいずれ必ず清算するつもりだった。

車はすぐに学校の外に着いた。

檸檬は彼を一瞥する。

「それじゃ、学校に戻るね。腕の傷、二、三日はお風呂で濡らさないように気をつけて」

千謙は眉をひそめたが、何も言わなかった。

檸檬は俯いて鞄の中から絆創膏を四枚取り出すと、彼の傷口の四隅に貼り付けた。

「これでよし」

「陣でも張ってるのか?こんなもので防水できるとでも?」

「防水はできないけど、あなたがシャワーで傷を濡らしたかどうかは確認できる」

檸檬の顔に、してやったりという笑みが浮かぶ。

...

ログインして続きを読む