第190章 檸檬、お前は根絶やしにしたいのか

檸檬は嫌悪感を露わに鼻を覆い、千謙を振り返った。「先に帰って」

「檸檬、そんなに急いで人を追い払うなんて、後ろめたいことでもあるの? 貧乏な彼氏にパパ活がバレるのが怖いとか?」

檸檬は振り返り、酔っ払った湘子を見つめた。「パパ活、パパ活って、随分とお詳しいみたいね」

「檸檬、話を逸らさないでよ。図星なんでしょ」

湘子は車中の千謙に視線を移した。「そんな怖い顔しなくても大丈夫よ。檸檬は浮気してるの。結城の若様に囲われてて、株式会社カエデの株まで貰ってるんだから」

それを聞いた千謙は細い目をすっと眇めた。

株は自分が彼女にあげたものだ。

湘子は得意げに言った。「あなたみたいな貧乏な...

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