第212章 北斗兄さんは明らかに彼女を困らせようとしている

檸檬は北斗の手を振り払い、彼の面子を少しも立てなかった。

彼女は冷淡な口調で言った。「でも、兄さんはもう何度も私を失望させてる」

北斗は周囲のファンを気にして、さすがに手出しはできなかった。

しかし、彼の声はかなり冷たくなった。「檸檬、言ってみろよ。俺がいつお前を失望させた? 子供の頃、お前が虐められてた時、助けてやったのはどこの誰だ?」

「助けてくれた? でも、あの人たちは兄さんのせいで私を虐めに来たんでしょう。兄さんが招いた危険じゃない」

檸檬の眼差しには嘲りが含まれていた。「『理想のお兄ちゃん』の看板を私に押し付けないで。兄さんにその資格はない」

言い終えると、檸檬は踵を返し...

ログインして続きを読む