第215章 北斗兄さん、今度はあなたの番だ

檸檬はちらりと扉の外に目をやり、ふと物思いに耽った。

そろそろ、この全てを終わらせる時かもしれない。

彼女は北斗兄さんの性格をよく知っている。もし自分がいつまでも頭を下げて非を認めなければ、きっといつまでも終わらないだろう。

もう長兄から手がかりを得たのだから、これ以上おどおどしている必要もない。

夜、ナイトシーンの撮影が行われた。

場所はとある廃ビル。脇役の女優がヒロインをわざとこの場所に誘い込み、危険な目に遭わせるが、ヒーローに助けられるというシーンだ。

撮影が終わった後、檸檬は傍らでメイクを落としてもらうのを待っていたが、メイク担当に無視された。

撮影スタッフたちが自分にか...

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