第221章 南斗兄さんは癌になった

倒れた南斗を前に、檸檬は何を言うべきか分からず、言葉に詰まった。

彼女は千謙を見上げた。「まずはお医者さんに診てもらいましょう。ここで死なれたら困る」

千謙が広報チームの方へ一瞥すると、真理がすぐに部下を連れて医者を呼びに行き、南斗を検査に運ばせた。

今や、二人きりになった。

檸檬が伏し目がちになると、千謙が口を開いた。「腕はまだ痛むか?」

「今は少しマシです。傷口に触れなければ痛くありません」

彼女の怪我を見て、千謙の眼差しは一層暗くなった。「今お前にとって一番大事なのは、怪我を治すことだ。他のことは何も気にするな」

「分かっています。TG広報が味方についてくれているので、確か...

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