第224章 当初あなたを救ったのは私、ぶりっ子ではない

湘子の顔は真っ青になり、一言も返すことができなかった。

彼女は恐怖で全身を震わせる。「わ、私、何も言ってない。濡れ衣を着せないで」

どうしよう、もし北斗兄さんに知られたら、殺されてしまう。

檸檬はぶりっ子が後ろめたい顔をしているのを見て、おおよその経緯を察した。

彼女は北斗を見つめる。「昔、あなたがチンピラに仕返しされて、路地裏で死にかけたこと、覚えているわ」

「檸檬、やっとそれを思い出したか。罪悪感を感じないのか?」

「どうして私が罪悪感を感じなきゃいけないの? あの時、私はあなたを助けるために人を呼びに路地を飛び出して、ちょうどその時に湘子と会った。でも、あのチンピラたちも追...

ログインして続きを読む