第257章 夜に檸檬の部屋に忍び込む

檸檬はロビーに座り、執事に紅茶を持ってこさせた。

彼女はそれを受け取ると香りを嗅ぎ、すぐに元に戻した。「淹れ直しなさい」

執事は怒りを堪え、紅茶を持って引き返し、再び淹れ直してきた。

檸檬が受け取ろうと手を伸ばしたとき、少し熱いことに気づき、そのまま執事の身体にぶちまけた。「私を火傷させるつもり?」

執事の眼差しが幾分か冷たくなったが、すぐに謝罪した。「申し訳ございません、お嬢様。わざとではございません」

檸檬は鼻で笑った。けれど、自分はわざとなのだ。

湘子はその様子を見て近づいてきた。「檸檬姉さん、執事のおじさんもいい歳なんだから、メイドにでも淹れさせればいいじゃない」

「あの...

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