第269章 ぶりっ子が自分の足を石で打つ

檸檬は結城夫人に突き飛ばされた湘子を、嘲るような目で見つめた。

ぶりっ子が可哀想なふりをするだけで、この名門の奥様方に通用するとでも思ったのだろうか?

東弥は湘子に直接言った。「こっちに来て、皆の写真を撮るのを手伝ってくれ」

先ほど湘子は篠崎夫人と結城夫人を怒らせてしまったのだ。これ以上近づいて不愉快にさせない方がいい。

湘子は東弥が庇ってくれなかったのを見て、心の底でまた高坂家の人々を憎んだ。

やはり自分は実の子ではないから、こんな風に好き勝手に扱われるのだ。

もし檸檬だったら、きっと状況は違っただろう。

湘子の胸中はますます不満で膨れ上がっていく。カメラを手に、東弥が檸檬の隣...

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