第284章 これは鴻門の会ではない?!

檸檬の視界に入ったのは、篠崎夫人だけではなかった。その傍らには詩織も付き添っている。

その言葉を聞いた瞬間、千謙の背筋に冷たいものが走った。

振り返ると、案の定、継母と詩織が梨園の入り口に姿を現していた。

千謙は一瞬視線を止め、檸檬を見下ろした。「俺たちは俺たちで食べよう」

彼は以前、継母と詩織にはっきりと伝えてあった。

昔から詩織との婚約に同意したことはない。今、檸檬がいる以上、なおさら同意するつもりはないと。

檸檬は千謙について部屋に戻った。

彼女は少し考えてから口を開く。「今回、納入業者の贈賄スキャンダルで、望月家のお嬢様が主導するエンジェルハート連合基金も面倒なことになり...

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