第288章 ぶりっ子の破格の値段の結納金

 檸檬は二千万の結納金を目にした時、口元に皮肉な笑みを浮かべた。

 ぶりっ子は貢ぐ君を懐柔するのが実にうまいものだと、感心せざるを得ない。

 だが、グループチャットでメッセージを送っているのは霧人だけで、湘子は二千万の結納金を目にして、目を輝かせていた。

 まさか霧人という障がい者が、これほど気前がいいとは。

 湘子は慌ててグループチャットに書き込んだ。「本当に、家族がバラバラになるなんて嫌です……全部、私のせいです」

 霧人はチャット内で貢ぐ君と化し、湘子を必死に慰めている。

 琉生は見ていられなくなり、二人を直接非難した。「家を分けるっていうなら、明日みんなでちゃんと話し合え。...

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