第300章 ぶりっ子がドレスを盗んで自慢する

檸檬は詩乃と共に梨園へと向かった。

詩乃がいたおかげで檸檬はすんなりと梨園に入ることができた。

恐らく、前回霧人と湘子が梨園の前で足止めを食らったせいで、今日わざわざ梨園での食事をセッティングしたのだろう。

詩乃はゆっくりと歩きながら、申し訳なさそうな口調で言った。

「すみません、先にお手洗いへ行ってもよろしいでしょうか」

檸檬は床が少し濡れているのに気づいた。つい先ほどモップ掛けでもしたかのようだ。

檸檬は自ら口を開いた。

「私も一緒に行きます」

二人で化粧室に入り、檸檬は洗面台の前で待っていたが、次の瞬間、個室から湘子が出てきた。

湘子は体にぴったりとフィットした白いイブニン...

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