第318章 檸檬はなぜこんなにすごいのか?

 東弥も、檸檬がチーフエンジニアの地位まで上り詰められるとは信じていなかった。きっと楓の方に何か下心があって、檸檬に株を渡したに違いない。

 もしこの後、檸檬に恥をかかせることができれば、高坂グループにとっても好都合だ。

 詩乃はその会話を耳にし、こっそりとスマホを取り出して檸檬にメッセージを送った。スピーチの際は気をつけるようにと。

 檸檬は詩乃からの忠告メッセージを見て、ふっと笑みをこぼした。

 質問攻めなど、恐れるに足らない。

「檸檬ちゃん」

 楓が会場にやってきて、ぐるりと見回した。「彼はどこ?」

「車を降りた時に病院から電話があって、彼のおばあ様の容態についてだったらし...

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