第319章 檸檬をもう目立たせない

東弥も、檸檬の後ろ盾が楓以外に一体誰がいるのか気になっていた。

中村夫人は東弥を一瞥し、彼が何も知らない様子であることを見て取ると、途端に気分が幾分か晴れやかになった。

檸檬は、高坂家の人々に千謙の正体を自慢していなかったというのか?

どうやら檸檬と高坂家の間の溝は、彼女が想像していたよりも深いらしい。それは好都合だ。少なくとも東弥が檸檬の肩を持つことはないだろう。

東弥が探るように口を開く。「中村夫人?」

その時、楓が挨拶にやってきた。「叔母様、手配された記者の質問、少しばかり鋭すぎやしませんでしたか。俺に何か思うところでも?」

楓は電話一本で、誰が記者を手配したのかを調べ上げる...

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