第326章 湘子、今回はボコボコにされた

東弥が猛然と詰め寄り、その腕を振り抜くのを檸檬は冷静な眼差しで見ていた。

乾いた音が響き、湘子の華奢な体がまるで紙人形のように吹き飛んでいく。

湘子はよろめきながら二回転ほどし、倒れまいと必死に何かを掴もうと手を伸ばした。だが、周囲の人々は巻き添えを恐れ、さっと後ずさって距離を取る。

結局、彼女は無様に芝生の上へ投げ出された。その顔の半分は、既に赤黒く腫れ上がっている。

「チッ」

檸檬は小さく舌打ちをした。これが屋外のガーデンパーティーだったのは不幸中の幸いだ。もし室内なら、湘子の頭は床で叩き割られ、流血沙汰になっていただろう。

会場中が、凍りついたような静寂に包まれる。

霧人が...

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