第345章 うぬぼれるな

現れた望月夫人を見て、檸檬は思った。本当に望月沙奈を助け出したくてたまらないようね。

真理が前に出て、望月夫人を制止した。

「申し訳ありません。高坂様は現在、休息が必要です」

「身の程を弁えなさい。誰に向かって口を利いているの?」

望月夫人の口調は酷く傲慢で、真理のことなど眼中にないようだった。たかが広報チームの犬に過ぎない、と。

檸檬は真理に一瞥をくれた。

「外してちょうだい。望月夫人と二人で話すわ」

真理は頷いた。

「高坂様、何かあればすぐにお呼びください。篠崎様からもそのように仰せつかっております」

病室を出て行く真理を目で追い、望月夫人は檸檬に向き直った。

「驚いたわね。千...

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