第348章 檸檬、出て行け

檸檬は彼を冷ややかに睨みつけた。

「あなたを頼れと? これだけの年月が経っても何の進展もないくせに。父さんと母さんも、あなたの無能さには呆れ返って死んでも死にきれないでしょうね」

「それは高坂家の成長が遅かったからだ。真実を究明するために名門の連中と渡り合うのが、どれほど大変か分かっているのか?」

東弥は歯噛みしながら言い放つ。

「今日、俺の言う通りにしなければ、お前は一生、事故車の後部座席に誰が座っていたか知ることはできなくなるぞ」

「あの日、望月家の人間はA市には行っていないわ。つまり、あなたは嘘をついている。何も調べられていないのよ」

東弥の顔色が変わった。

「なぜそれを知ってい...

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