第354章 高坂家の悪あがきを傍観する

そのメッセージを目にして、檸檬の口元に冷ややかな笑みが浮かんだ。

まさに、追い詰められた東弥がしそうなことだ。窮鼠猫を噛む、とはこのことだろう。

檸檬は返信に目を落とした。

『父さんと母さんが遺してくれたものを台無しにするなら、私もあなたを破滅させる! 私なら本気でやるってわかってるでしょう!』

送信直後から、東弥からの電話が立て続けに鳴り響いた。

だが、檸檬は画面を一瞥しただけで、出ることはなかった。

詩乃が口を開く。「東弥はどんな手を使ってでもあなたを追い込んでくるはずよ。このプロジェクトは彼にとっても死活問題だもの。以前、叔母さんが彼と話しているのを小耳に挟んだんだけど、相当な...

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