第362章 嫉妬した醜い姿を見ろ

檸檬はそのまま手洗いへと向かった。手を洗っていると、鏡越しに詩織がついてきているのが見えた。

彼女はふっと笑みをこぼし、近づいてくる詩織を振り返った。

「詩織さん、奇遇ですね」

「奇遇じゃないわ。あなたを探しに来たの」

詩織は歩み寄り、目の前の檸檬を見据えた。先ほど、このクズが千謙と親しげに寄り添っていた光景が脳裏をよぎる。

彼女は口元を引き結んだ。

「高坂様、まさかあなたがこれほどやり手だとは思いませんでしたわ。あんな若さで技術責任者になり、会社の代表として発言するなんて」

「お褒めに預かり光栄です、詩織さん」

檸檬は、ここで時間を浪費するつもりはなかった。

だが、詩織は食...

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