第371章 彼女は当時の事故で何が起きたか思い出す

檸檬のその言葉は、間違いなく特大の爆弾だった。

その場にいた全員の心に、強烈な爪痕を残した。

湘子の顔色は瞬く間に蒼白になり、立っているのもやっとという有様だ。そんな、まさか。ありえない。

もしこのタイミングで檸檬が事故の記憶を取り戻していたら……父が生きていたことや、当時父が何をしたかがバレたら、私は終わりだ。

檸檬はずっと記憶喪失だったはずじゃないの? なんでこんな大事な時期に思い出すのよ!

高坂三兄弟の表情は、一様に驚愕に染まっている。

最初に口を開いたのは南斗だった。

「檸檬、そんな大事なこと、どうして俺に言わなかったんだ?」

檸檬は鼻で笑った。

「言わなかったですっ...

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