第374章 檸檬、変な真似はするなよ

檸檬の全身に、瞬時にして緊張が走る。

湘子はやはり動き出した。予想通りだ。

千謙は携帯電話越しに、落ち着いた声で告げた。

「安心しろ。こっちは俺が直々に張り付いてる。あの運転手は必ず捕まえる」

「分かった、連絡を待ってる」

通話を切ると、檸檬は深く息を吐き出した。ついに始まったのだ。

本来なら式の終了後に振り込まれるはずだったが、東弥は予定を早めたらしい。

おそらく、昼間の私の行動が東弥を刺激したのだろう。腹いせか、あるいは湘子への信頼を誇示するための当てつけか。どちらにせよ、故意に送金を早めたのだ。

だが、こちらにとっては好都合だ。

午後になり、招待客が続々と集まり始めた。...

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