第383章 檸檬、なんと残酷な心

兄の歯噛みするような言葉を聞き、檸檬は冷ややかに口角を上げた。

「あら、今さら惜しくなったんですか? 当初、誰かさんは湘子を必死に守っていたんじゃありませんでしたっけ?」

東弥は怒りで息を詰まらせた。

彼はまだ病院のベッドの上だ。昨晩目を覚ましてから、一睡もできていない。

おまけに湘子に横領された金は消え失せ、その痕跡すら掴めていなかった。

南斗もまた、焦燥に駆られていた。

『檸檬、今は過去のわだかまりを捨てて団結すべきだ。あの事故の真相を突き止め、父さんと母さんを殺した犯人を捕まえるんだ』

「もう藪蛇になってますよ。望月家の方にもすぐに情報が伝わるでしょう。あなたたちと団結して...

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