第385章 お前は一体誰だ

檸檬は、壁一枚を隔てたマジックミラー越しに望月夫人を凝視し、その口から答えが紡がれるのを待っていた。

「吐け。相沢のボスはどこだ? ここ数年、俺様もあいつを探してるんだよ。よくも隠れやがって……俺様の金をネコババしやがったな」

望月夫人は怯えきった様子で、早口にまくし立てる。

「あ、あいつならディーラーで働いているわ。文句があるならそっちへ行って!」

望月夫人は何のためらいもなく、あっさりと口を割った。

檸檬は眉をひそめる。やつはもう、とっくに逃げた後だ。

千謙が口を開く。

「追及を続けろ。あの時の事故のこと、それから相沢のボスの近年の隠れ家を吐かせろ」

指示を受けた尋問役の男が、...

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