第409章 これが湘子の父親の姿

檸檬は、口元だけに皮肉っぽい笑みを浮かべて湘子を見つめた。

「どうしたの? まさか嫌だとは言わないわよね」

その言葉を聞いて、湘子は内心で歯噛みした。檸檬、このクズが。また私を陥れようとしている。

さっきの似顔絵の一件だって、うっかり策に嵌まったせいで、父親の本当の顔を白状させられたばかりだというのに。

今度は父親を説得して、望月家のことを吐かせろだなんて。そんなの、どう転んでも損な役回りじゃないか。

今の高坂家に、望月家と渡り合えるだけの力があるというの?

湘子はさも心外だと言わんばかりに、涙声で訴える。

「檸檬姉さん、誤解ですわ。私はただ確認しただけ……。私だって高坂家の一員なんで...

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