第423章 檸檬は今、君だけが頼りだ

檸檬はそこでようやく気づいた。高坂家にも事情を知っていた人間がいたのだと。

東弥を除けば、南斗とは歳がそれほど離れていない。彼がこの件を知っていても不思議ではなかった。

檸檬は南斗をじっと見据えて言った。

「彼は前科持ちの人間に再出発の機会を与えただけ。東弥のいわゆる『善意』とやらを満足させるために、結果として両親を死なせてしまったのよ!」

「兄さんも、昔は若くて世間知らずだったんだ」

「南斗兄さん。この事を知っていたのなら、どうして何年もの間、私がみんなに責め立てられているのを黙って見ていたの? どうして一言でも庇ってくれなかったんですか?」

「それは……俺だって湘子の父親が犯人だ...

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