第43章 私たちは血のつながった家族だ

まさか、こんな光景が自分を待ち受けているとは。檸檬は夢にも思わなかった。

彼女は前世での大学入学共通テストが終わった後、南斗と琉生が来てくれたことを覚えている。もっとも、一番注目を浴びたのは相沢湘子だったが。

自分はいつも無視される存在だった。

まさか、この人生で自分のためにこんなお祝いを用意してくれる人がいるなんて。

感動していないと言えば嘘になる。

千謙は車のドアに半ば寄りかかっていて、その姿はすらりとしていた。

彼が顔を上げてこちらを見つめる。その顔立ちは端正で精緻、普段の気だるさがいくらか薄れ、真剣な眼差しが宿っていた。

檸檬は唇をきゅっと噛みしめ、彼の方へと歩み寄った。...

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