第437章 なんて恥知らずな人だ

檸檬と千謙は、依然として中村家に居座っていた。

千謙にいたっては、なんと中村家にフルーツや軽食まで要求するという図々しさだ。

正直なところ、檸檬には千謙のような泰然自若とした振る舞いはとても真似できそうにない。もし彼が一緒にいてくれなかったら、これほど落ち着いてはいられなかっただろう。

夕暮れが近づいた頃、ようやく詩乃が二階から降りてきた。

その姿を目にした瞬間、檸檬の目頭が熱くなる。彼女は親友のもとへ駆け寄った。

「大丈夫?」

「うん……」

詩乃は首を横に振ったが、その瞳もまた赤く染まっていた。

これまでずっと気丈に振る舞ってきた彼女だったが、親友の顔を見た途端、張り詰めてい...

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