第456章 タフなボディーガードの嫉妬

 千謙はその言葉を耳にすると、平坦な声で言い放った。

「彼女のことに、あんたたちが口を挟む筋合いはない」

 時折、彼は高坂家の人間というのは、生まれつき面の皮が厚いのではないかと思うことがある。

 これだけのことをしでかしておいて、どうして檸檬の家族だと名乗れるのだろうか。

「檸檬と俺たちの仲が拗れているとはいえ、やはり血の繋がった家族だ。篠崎家は家柄が良すぎるから、あいつが肩身の狭い思いをしていないか心配で」

 南斗の口ぶりは、まさに兄としての威厳を振りかざすそれだった。

 千謙が檸檬と付き合いたければ、兄である南斗を認めろということだ。

 あいにく、千謙にそんな理屈は通用しない。

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