第467章 男心は海底の針

檸檬はその問いを口にした直後、少しだけ後悔した。

こんなこと、千謙の親友に聞いたところで、何がわかるというのだろうか。

しかし陽太は真面目に少し考え込んでから、こう答えた。

「お前たちの間に何があったかは知らないが、あいつはいい奴だ」

陽太はもともと口数の多い質ではない。答え終えると、檸檬がうつむいて何か考え込んでいるのを見て、そのまま寝室を出て行った。

少し離れた場所に、詩乃が立っていた。その表情は少し慌てており、今の会話をドア越しに聞いていたのは明らかだった。

陽太が歩み寄っていく。その足音が耳に届くと、彼女の呼吸は目に見えて浅くなった。

この前の出来事があって以来、詩乃はず...

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