第475章 あの時助けてくれたのは彼だったのか

檸檬は南斗をじっと見つめた。

「今、何て言いましたか?」

 千謙が、彼女を救った?

「ああ。車の後ろにいたのは奴だと言ったのはお前だろう? あの状況で、もし湘子の父親がお前を救ったのでないなら、残る可能性は奴しかいない」

 南斗は檸檬を見据えて言った。

「よく考えてみろ。それまで現れた連中は誰もその件を認めなかった。となれば、答えは一つしかないじゃないか。千謙は望月家とは違う道を歩んでいるようだし、奴がお前を助けたとしても不思議はない」

 その言葉を聞いて、檸檬は以前見た夢を思い出した。

 夢の中では、千謙が自分を救ってくれていた。

 けれどあの時、彼女はそれをただの思い違い...

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