第485章 ついに君に謝れる

車内は静まり返り、一分一秒が永遠のように長く感じられる。

檸檬はゆっくりと自分の手を引き抜いた。

「申し訳ありませんが、お断りします」

「どうして? 他に何かしたいことがあるなら、私が全部叶えてあげるわ。望月家のことだって!」

檸檬は相手を見据えた。

「望月夫人は長年の親友でしょう。本当に手を下せるんですか?」

篠崎夫人の瞳に葛藤の色が浮かぶ。

「あなたが頷いてくれるなら、やってみせるわ」

「何もしていただく必要はありません。証拠も証人も揃っています。望月夫人は相応の報いを受けることになるでしょう」

檸檬は目の前の篠崎夫人を見つめた。

「あなたは療養に専念してください。実刑判決が出...

ログインして続きを読む