第505章 再び這い上がってきた望月家

校門にたどり着いた檸檬の目に、景白の悪趣味なほど派手な車が飛び込んできた。

彼女は足早に近づく。

「状況はどうですか。深刻なの?」

「何とも言えないな。病院に着けばわかる」

景白はすぐに車を走らせた。

「俺は望月家が怪しいと踏んでいる」

「根拠は?」

「詩織がパトロンを見つけたんだ。グレーゾーンのビジネスを牛耳る大物だよ。汚れ仕事はお手の物、脛に傷のある部下を大勢抱えている。そういう手合いは、塀の外よりも中の方に顔が利く。湘子の父親に手を出すなんて、造作もないことだ」

檸檬の推測も、彼と同じだった。

口元を引き結ぶ。

「望月家の動きがこれほど早いとは、予想外でした」

信号待ちの間、...

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