第519章 強欲な者の末路

病室の外で土下座をする詩織の姿を目にしたとき、檸檬はそのあまりの惨めさに眉をひそめた。髪は乱れ、顔は涙でぐしゃぐしゃになっている。

だがそんな詩織を見ても、檸檬は驚きもしなかった。

以前も望月家の母娘は、こうして彼女に泣きついてきたことがあったからだ。しかしその直後、詩織は王会長というパトロンを見つけるや否や手のひらを返し、檸檬の両親に対して何度も暴言を吐いたのだ。

檸檬はゆっくりと歩み寄り、冷ややかな視線で詩織を見下ろした。

「よくもまあ、そこまでプライドを捨てられますね。その執念深さを事業に向ければ、とっくに成功していたでしょうに」

しかし、望月家の人間は自分たちの能力を磨くこと...

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