第534章 ついに開廷の日を迎えた

病院の建物の外に出たところで、詩織は行く手を塞がれた。

彼女は自分を遮った相手に対し、気勢を上げて食って掛かる。

「私が誰だか分かってるの? よくも私を止めようとしたわね」

「望月さん。先生からの言いつけです。ここから先、病院に近づけるなと」

「何よそれ。私はおばちゃんのお見舞いに来ただけじゃない。彼に私を止める権利なんてないわ」

詩織の配信チャンネルはすでに凍結され、弁護士からの警告書まで届いている。誰が裏で糸を引いているのか、考えるまでもなかった。

そこへ、誠が怒りを露わにして歩み寄ってくる。

「おばちゃんなんて呼ぶ資格、お前にはない。お前ら一家は蛇蝎のごとく忌み嫌われるべき...

ログインして続きを読む