第536章 望月夫人が囚人服で現れた

檸檬は少なからず驚きを覚えていた。自分がその場を離れた後、一体何が起きたというのか。

東弥のあの激昂ぶりを見るに、記者がよほど痛いところを突いたのだろう。

もっとも、檸檬にはその内容がおおよそ想像できていた。先ほど、その記者から彼女自身も同じ質問を投げかけられたからだ。

景白は人を食ったような態度で言った。

「俺がわざわざ記者を手配する必要なんてないだろ? 共通テストで首席を取った檸檬が、身内に強要されて浪人しそうになったなんて話、彼女の学校じゃとっくに周知の事実だ。今さら隠し通せるわけがない」

その言葉は、鋭い刃となって東弥の胸を抉った。

まさにその件こそ、彼が檸檬に無理強いした張本...

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