第539章 望月家は本当に懲りないな

檸檬も当然、ディスプレイに表示された名前を目にしていた。

彼女は一歩、後ずさる。

「出てください。おば様、今日の裁判のことを聞きたいんだと思います。ネットであれだけ騒ぎになってますから、耳に入っているのかもしれません」

千謙は頷き、少し離れた場所へ移動して電話に出た。

「母さん、どうした?」

『ネットのあの騒ぎは一体何なの? 裁判に影響はないのかしら?』

「ああ。だが、望月夫人が突然倒れて、閉廷した」

電話の向こうで、篠崎夫人が言葉を詰まらせる。

『……あの人の常套手段ね。小細工ばかり上手いんだから』

千謙は短く相槌を打つ。

「今日の具合はどうだ? 治療の効果は?」

『少...

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