第540章 湘子が病院送りにされた

檸檬は、篠崎夫人の顔色が蒼白なのを見て、声を潜めて尋ねた。

「治療はお辛いですか?」

「大丈夫よ。腎移植に比べれば、これくらい何でもないわ」

篠崎夫人は檸檬の手を取り、声を詰まらせて言った。

「ごめんなさいね」

「篠崎おば様、どうして急に謝るんですか?」

「本当に、あなたには申し訳ないことをしたわ。私が毒を盛られた件については、警察に通報してちょうだい。あの時の交通事故と関連付ければ、彼女の罪はもっと重くなるはずよ。昔の件についても、きっちり償わせるべきだわ」

檸檬は驚いた表情を見せた。

「千謙さんが話したんですか?」

「いいえ、自分でおかしいと気づいたの。私だって馬鹿じゃないわ。...

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