第541章 そろそろ決着をつける時だ

その顔を目にした瞬間、檸檬は思わず足を止めた。

詩乃の若い継母は、海外へ発ったのではなかったか。

以前、詩乃が中村夫人に軟禁され、株式譲渡契約書へのサインを強要された際、裏で手を回して詩乃を助けたのがこの継母だった。彼女の協力がなければ、今頃詩乃の立場は悲惨なものになっていただろう。現在は相沢陽太という腕利きのボディーガードが二十四時間体制で護衛についているため、安全は確保されているが。

しかし、なぜあの継母が突然帰国したのだろうか。

詩乃からは、実家で何かが起きたという話は聞いていない。

檸檬は、その人物が車に乗り込み、走り去るまでじっと視線を注いでいた。

あとで詩乃に尋ねてみようと...

ログインして続きを読む