第544章 絶対に大人と子供を守る

檸檬は全てが片付いたと思っていたが、まさか湘子の件で手違いが生じるとは夢にも思っていなかった。

檸檬は眉をひそめた。

「すぐ向かいます」

通話を切ると、檸檬はすぐに着替えを済ませて部屋を出る。

詩乃が檸檬を見る。

「陽太を付き添わせるわ」

「いいえ、結構よ。車で行くから」

寮を出て、そのまま車で病院へ向かった。

まさか自分が、湘子の死を心配して夜中に病院へ駆けつける日が来るとは。

本当に、忌々しい。

道中、檸檬はずっと苛立っていた。それだけでなく、突然の事態に、言葉にできない微かな不安が胸をよぎる。

病院に到着し、救急救命室の前へ。

高坂家の兄たちは全員揃っていた。

ただ一人、霧人...

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