第549章 お前が追い打ちをかける番ではない

檸檬には理解できなかった。

高坂家の人間は、まともなことが一つもできないのだろうか。

どうやら高坂家の面々も、突如として暴露された湘子のニュースを目にしたらしい。

南斗が慌てた様子で歩み寄ってくる。

「檸檬、俺のほうではちゃんと手はずを整えていたんだ。どうして湘子の死が漏れたのか、俺にもわけがわからない」

東弥が眉をひそめる。

「檸檬、これは明らかに誰かが裏で糸を引いている。何の理由もなく湘子の死が漏れるはずがない」

北斗が割って入り、取り繕うように言った。

「そうだぞ、檸檬。よく考えろ、メディアには根回し済みだ。勝手に報道されるわけがない。いきなり湘子が死んだとか、俺たちが追い詰め...

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