第562章 灰になっても逃がさない

だが、檸檬は毛ほども気にしていなかった。

彼女は平然と言い放つ。

「何ですか。私の邪魔をするつもりですか」

「檸檬、南斗兄さんはそんなつもりじゃない。ただ急な知らせで驚いて、様子を聞こうと思っただけだ。そっちは湘子の母親について何か掴んだから、こんな行動に出たのか?」

南斗の記憶にある檸檬は、決して墓を暴くような真似をする人間ではない。

よほどの事情がない限り。例えば、湘子がA市に埋葬されることになり、あまつさえその場所が両親と同じ墓地だったとしたらだ。

檸檬がその事実を知って強硬手段に出たのも頷ける。

檸檬は言葉を継いだ。

「確かに少し手がかりは掴みました。ただ、湘子に関すること...

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