第564章 千謙など何ほどのものか

檸檬は西都の言葉を耳にし、怪訝な顔をした。

「それ、本当に人の遺灰じゃないんですか?」

霧人が怒りを露わにする。

「まさか湘子のクズ、まだ生きてやがるのか?」

北斗がそれに続いた。

「いや、そうとは限らない。ここに送られてきたのが湘子の遺灰じゃない可能性もある。あの女、俺たちが遺灰を処分することを知ってて本物を寄越すほど馬鹿じゃないだろう」

檸檬も北斗と同じ考えだった。

相手は確かに馬鹿ではない。もし本当に愚かだったなら、長年身を隠し通せるはずがないのだ。

彼女は床に散らばった灰を見下ろし、舌打ちした。

「じゃあ、嵌められたってわけですね? 笑い者にされたと」

西都が立ち上がる。

「...

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