第565章 最後まで誰が勝つかは分からない

西都の声色には、絶対的な自信と、幾分かの傲慢さが滲んでいた。

南斗は懸念を隠しきれない様子で言った。

「西都、俺たちが今できる唯一のことは、檸檬に反感を持たれないよう、黙って償うことだけだ。篠崎家に手を出そうなんて考えるなよ。高坂家の首を絞めることになる」

篠崎家といえば、雲雀市きっての名門だ。

どう足掻いても、今の高坂家に太刀打ちできる相手ではない。

湘子の母親があれほど挑発的な態度を取りながらも姿を現さないのは、十中八九、千謙を警戒してのことだろう。

だが、西都は鼻で笑うようにして言った。

「南斗兄さん、何をビビってんだよ? 名門だの旧家だの、今の時代いくらでも入れ替わるもんだろ。高...

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