第569章 詐欺が露見するその日

檸檬は首を横に振った。

「私もよく知りません。早産だったそうで、まだ私もその赤ん坊には会ったことがないんです」

実際、赤ん坊はまだ保育器の中に入っている。

「さっきのはわざと言いました。宴があまりに憎たらしかったので、少し懲らしめてやろうかと」

赤ん坊が宴の子であろうとなかろうと、今の彼が笑い者になったことに変わりはない。

果歩は大きく頷く。

「なるほどね。さっきの宴、すごすごと逃げ出して、見ててスカッとしたわ」

クラスメイトに庇われたこともあり、今の檸檬の気分は悪くなかった。

授業中、教師が檸檬に視線を向けた。

「高坂さん。以前君が主導して参加したコンピュータ・モデリングコンテス...

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